Hello hadanakama

vol.5 リンリンさんとロセンさん(中国)

六人の神様よりお母さんのひらめき?

今朝、犬の散歩に出てみると、
What a beautiful day! (=なんて素敵な日なんでしょう!)
ということで、思い立って神奈川県の大磯で
カフェとペンションを営んでいる友人を訪れてみました。

text by 戸張郁子・llustration by 藤田ヒロコ

実は久しぶりの再会に、ゆっくり話せるとおもいきや、宿泊した外国人旅行者をお見送りしたと思えば、ネットで問い合わせに対応したり、到着したお客様を駅までお迎え、と大忙しの友人。SNSやインスタグラムのおかげで、海外からのお客様がとっても増えているそう。
それではちょっと、エントランス付近で看板犬と戯れている女性たちと、hadanakamaトークしてみようかな。
中国から来日中というリンリンさんとロセンさんは、20代の仲良し姉妹。同じアジアですから、おふたりの母国にも蚊はいそうですね。
「もちろーん、夏は多いです」
姉のリンリンさんはアウドドア派、妹のロセンさんはスポーツ派で、ふたりとも子どもの時から液体タイプの虫よけが欠かせなかったそう。
「中国でいちばん有名なブランドがあって、飲み物だと思うような瓶に入ってるの。バーベキューのときにテーブルに置いてあったら、日本から来た友達はビールと間違えそうになったよ」
スマホで画像を検索して見せてくれましたが、なるほど。まるでジュースかビールの小瓶、といった風情。おなじブランドから刺されたあとのかゆみ止めもでているそうです。
「子どもの時にはね、お母さんから、この瓶の中には六人の神様がいて、虫から守ってくれると言われていたの」
神様六人がかりとは、心強いこと!
“But if there are too many mosquitos, it doesn’t work.
(でも、蚊が多すぎると、効かないわよねぇ笑)”
“We need ten! (十人必要ね)”
今では、かゆみ止めはクリームタイプの肌に優しいものを使っている、というロセンさん。
「そういえば、リンリンが蚊に刺されて手がじゃがいもみたいに腫れていたときがあったわよね」
と面白エピソードを教えてくれました。
「8歳ぐらいだったと思う。どこに行った時か忘れたけど、私はもう、自分の手を見て死んでしまうんじゃないかと大泣きしていたのに、ロセンは笑っていたよね」
「だって、なんか手じゃないみたいで、おかしくて。でも、お母さんはなにも薬をもっていなくて、いきなりsaliva…(ひとさし指を口元にもっていき、そのあと手の甲にぬる仕草)、これで大丈夫! さ、行きましょって」

結局、お母さんのアイデアが効いたのかどうかはわかりませんが、時間とともに(かなり長かったらしい)腫れはひいて、かゆみもおさまったそうです。似たような経験は私もありました。お母さんのおまじないってすごいですね。
現在、リンリンさんはロンドンにお住まいのため、旅行などで姉妹の時間を楽しんでいるおふたり。これからも仲良く(蚊に刺されないように)世界中を旅してください。
*salivaとは、英語で「唾液」のことです。

かゆい素肌に。hadana