Hello hadanakama

vol.11 ノイさん(ラオス)

ラオスでは今も、
日本の蚊帳が活躍しています。

犬と暮らしていると、雨でも「散歩〜」の視線を感じるので梅雨の時期は困ったもの。
でも、街路に咲く色とりどりの紫陽花を見るのは楽しみですね。
今回のhadanakamaは、ラオス人のノイさん。
ラオスと日本に住まいがあり
「100年前と現代を行ったり来たりしているよう」という生活の中で、
蚊にまつわる両国のつながりを見つけたそうです。

text by 戸張郁子・llustration by 藤田ヒロコ

サバイディー!(ラオ語でこんにちは)
ノイさんは、ラオスでは首都ヴィエンチャンから30キロほど離れた農村で、子どもたちの本に関わる仕事をされています。
“Every child loves picture books.”(子どもはみんな絵本が大好き)
「歴史的に文字を使う習慣のない村なのですが、子どもたちは絵本が大好きなので、読み聞かせはとても人気です」
ラオスの農村での生活というのはなかなかイメージできませんが。
「都市部は急激に発展しているのですが、ほとんどの人々は自然とともに生きています。おだやかで純朴で、人間らしい暮らしをしている気がしますが、子育ての環境となると理想的とは言えません」
自然と共存しながら、マラリアやデング熱のような虫が運んでくる病気も日常的に気をつけなければなりませんね。
「そこで、ラオスの必需品に日本の蚊帳があるんですよ!」
ラオスで使われている蚊帳は、数年前に日本の援助機関から贈られたのをきっかけで広まったのだそうです。
「日本では売られているのも見かけませんよね。なぜですか?」
うーん、吊り方が難しいからかな。子どもの頃に蚊帳の中で寝た記憶はありますが….。
“Kaya is really useful!”(蚊帳はほんとうに役に立っています)

「ラオス人の大人は虫よけなどは特に使わないのですが、毎日食べているものの中に香草が多いので外国の人に比べると蚊に刺されないとも言われています*。かゆみには、メンソール系の塗り薬が好まれているみたいです。私は日本にいるときに新しいものをチェックしています」日本ではパクチーが大ブームですが虫よけ効果については話題になっていませんね(笑)。
「ラオスの家庭では、おじいさん、おばあさんが同居しているのが普通です(ただし、民族によって違いはある)。昔からの習慣でレモングラスの葉っぱを煮出して、その香りで蚊よけにしているのはよく見ます**」
そういうgrandma’s wisdom(おばあちゃんの知恵)が伝わる大家族の良さも、どこか懐かしくていいですね。

*香草を食べることによる虫よけ効果は、ノイさんの個人的な経験によるものです。
**ラオスのある地域での習慣です。

かゆい素肌に。hadana